2026年10月8日、日本マクドナルドが鶏もも一枚肉を使った新しいチキン商品を発表しました。
検索窓に打ち込まれていたのは新商品名の「ジューシーマック」ではなく、既存ブランドの「マックチキン」でした。
この記事では、発表文・先行して出ていた別の告知・各社の見出しを並べます。
そのうえで、新商品の話と販売終了の話が別々の資料に分かれていた構造を追います。
何が報じられたか
日本マクドナルド株式会社は2026年10月8日10時、ニュースリリースを配信しました(デジタルPR経由・河北新報オンラインの掲載ページで確認)。
内容は、2026年10月21日(水)からレギュラーメニューに新しいチキン商品を加えるというものです。
リリースに記載されている商品は、バーガー3種とサイドメニュー1種の計4商品です。
バーガーは「ザクザクジューシーマック」「スパイシーザクザクジューシーマック」「てりやきチキンジューシーマック」、サイドメニューは「ザクザクジューシーももチキン」です。
これとは別に、夜マック限定でチキンを2枚にした「倍」付きのバーガー3種も載っています。
同じ日に、GAME Watchが「10月21日よりレギュラー販売」「もも一枚肉を使用」を見出しに入れた記事を公開しました。
Yahoo!ニュースとライブドアニュースにも同じ見出しで転載されています。
販売終了の話は、この発表より前に出ていました。
日本マクドナルドは2026年9月25日、公式サイトに「一部メニュー見直しのお知らせ」を掲載しています。
週刊アスキーは9月29日にこの告知をもとに記事を出し、「チキチー」が10月20日で販売を終えると報じました。
原典に当たる
一次資料は2つあります。
10月8日のニュースリリースと、9月25日のお知らせです。
10月8日のリリースのタイトルには「これまでにない、こだわり抜いた新しいチキン」「マクドナルド”チキン新時代”へ」という表現が入っています。
本文では、開発期間を5年と書いています。
商品の特徴は、もも一枚肉を「波状衣」で包み、ザクザクした食感と食べ応えを出した点だと説明されています。
価格について、リリース本文で確認できた金額は1か所だけでした。
平日10時30分から14時の「ひるまック」で、ザクザクジューシーマックのバリューセットを「通常の店頭価格から90円引きの650円(税込)」で出すという記述です。
この2つの数字から逆算すると、通常のセット価格は税込740円になります。
ただしこれは計算上の値で、リリースに740円とは書かれていません。
単品価格は、取得したリリースの範囲では見つかりませんでした。
夜マック限定品の販売は夕方5時以降とされています。
ひるまックはデリバリーと一部地域では対象外だという注記もあります。
TVCMは2本で、バーガーのCMが10月20日(火)、サイドメニューのCMが10月27日(火)から放映されるとリリースに書かれています。
9月25日のお知らせは、終了する商品を2つに分けて挙げています。
1つ目は「新商品登場に伴う販売終了」で、2026年10月から順次終わる商品です。
チキンフィレオ、倍チキンフィレオ、てりやきチキンフィレオ、倍てりやきチキンフィレオ、シャカチキが対象です。
2つ目は2026年10月20日(火)に終わる商品で、チキチー(マックチキン チーズ)と倍チキチー(倍マックチキン チーズ)が対象です。
終了や切り替えの時期は店舗によって違うという注記もあります。
告知の中には、新商品の詳細を10月8日に改めて知らせるとも書かれていました。
見落とされやすい点が1つあります。
9月25日のお知らせで終了対象として名前が出ている「マックチキン」は、チーズを挟んだ「チキチー」と「倍チキチー」だけです。
単品の「マックチキン」を終えるとは書かれていません。
報道との差分
3つの資料で、何が前に出て何が落ちたかを並べます(見出しの引用は各20字以内)。
10月8日のリリースは、タイトルで「チキン新時代へ」を打ち出し、本文で開発5年・波状衣・ひるまック650円・CM放映日を載せています。
一方で、販売終了する商品には触れていません。
GAME Watch(10月8日)は、見出しに「10月21日よりレギュラー販売」と「もも一枚肉」を選びました。
リードでは計4商品であることと波状衣を拾っています。
取得した範囲では、価格と開発期間には触れていませんでした。
週刊アスキー(9月29日)は、見出しに「チキチーは10月20日で販売終了」を選んでいます。
本文では公式サイトの告知を出典に挙げ、チキンフィレオ系の順次終了も書いています。
ニュースカフェ(10月8日)の見出しは、「4種類のレギュラー新商品登場」と「チキン新時代へ」でした。
リリースのタイトルの言葉に最も近い選び方です。
違いは、何を見出しに上げたかに出ています。
10月8日の発表を元にした記事は「発売日」「もも一枚肉」「新時代」を取り、9月25日の告知を元にした記事は「終了日」を取りました。
新商品と終了商品を1本の見出しで並べた記事は、今回確認した範囲には見当たりませんでした。
なぜそうなったか
第1の要因は、資料が2つに分かれていたことです。
終了の告知は9月25日の「お知らせ」、新商品は10月8日の「ニュースリリース」と、日付も掲載場所も別でした。
10月8日のリリースだけを元に書けば、終了の話は入りません。
反対に9月25日の告知を元にした記事は、新商品の中身を書けません。
告知そのものが「詳細は10月8日に」と書いていたからです。
見出しの差は、各社がどちらの資料を原典にしたかで説明できます。
意図して落としたと考える必要はありません。
第2の要因は名前です。
新商品の名前は「ジューシーマック」で、「マックチキン」という語は入っていません。
一方、9月25日の告知で終了が決まった「チキチー」の正式名称は「マックチキン チーズ」です。
チキンを出す商品の名前が変わる時期に、昔からある名前の方が検索に使われたと考えられます。
ただし、資料からは検索者の意図は確認できません。
「マックチキンもなくなるのか」を調べたい人と、新しいチキンの総称として打った人が混ざっている可能性があります。
第3の要因は、言葉の強さが偏っていることです。
リリースは「チキン新時代」「これまでにない」という言葉で、入れ替わりを前向きな刷新として見せています。
一方、終了の知らせは「一部メニュー見直し」という控えめな題で出されました。
発表元が2つの話にどれだけ重みを付けたかは、見出しの言葉の強さにそのまま出ています。
報道の見出しも、それぞれが元にした資料の言葉を引き継いでいます。
3つの要因を合わせると、こう整理できます。
検索した人が知りたかったのは「何が終わって何が始まるのか」という入れ替わりの全体でしょう。
しかし、それを1枚にまとめた一次資料はありませんでした。
そのため、入れ替わりの全体を知るには9月25日と10月8日の2つの資料を並べて読む必要がありました。
分からなかったこと
新商品4品の単品価格と、ひるまック以外のセット価格を書いた一次資料は見つけられませんでした。
上の740円は、リリースの「90円引きの650円」からの逆算です。
単品の「マックチキン」を続けるかどうかは、9月25日の告知にも10月8日のリリースにも書かれていません。
今回の資料からは、続くとも終わるとも言えません。
検索がどれだけ伸びたかの実数と、何を知りたい人が検索したかは、一次データを取得できなかったため書いていません。
日本マクドナルド公式サイトのニュースリリース本体のページは取得できませんでした。
リリースの内容は、デジタルPR経由で配信された掲載ページで確認しています。
出典
- 日本マクドナルド株式会社「一部メニュー見直しのお知らせ」2026年9月25日 https://www.mcdonalds.co.jp/company/info/2026/0925a/
- 日本マクドナルド株式会社 ニュースリリース「マクドナルドのレギュラーメニューに、これまでにない、こだわり抜いた新しいチキンが登場!…」2026年10月8日10時配信(デジタルPR経由・河北新報オンライン掲載) https://kahoku.news/release/dpr145439.html
- GAME Watch「マクドナルドのチキン新商品「ザクザクジューシーマック」10月21日よりレギュラー販売!」2026年10月8日 https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/2146611.html
- 週刊アスキー「「チキチー」は10月20日で販売終了、マクドナルドが10月からメニュー改編」2026年9月29日 https://ascii.jp/elem/000/004/438/4438187/
- ニュースカフェ「マクドナルド、4種類のレギュラー新商品登場…」2026年10月8日 https://www.newscafe.ne.jp/article/2026/10/08/3033633.html
- Yahoo!ニュース(GAME Watch転載)2026年10月8日 https://news.yahoo.co.jp/articles/7f5546134c7d69ebc669f6830451477b2927a5bf
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。
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