google-site-verification=tSMQ4FQhFx1RDsDFsOm7hyKcAa8tJgpr-DpePxzfGzM 台風26号スリゲの台風情報、報道の数字を気象庁の原典で照合 | 見出しの手前

台風26号スリゲの台風情報、報道の数字を気象庁の原典で照合

A striking tower stands tall under dark and dramatic clouds in Saint Petersburg, Russia. 社会

9月、ウェザーニュースは台風26号について、伊豆諸島では荒天に警戒が必要で、本州では秋雨前線による雨が続くと伝えました。この記事には台風の強さを表す数字と、今年の台風の発生ペースについての統計が並んでいます。本稿では、記事に載った数字を気象庁が公開しているデータと突き合わせ、それぞれの数字がいつの時点で何を数えたものかを整理します。

何が報じられたか

ウェザーニュースの記事、9月時点の台風26号の状態として、次の数字を載せています。位置は日本の南の海上、東北東へ時速15kmで進み、中心気圧975hPa、中心付近の最大風速/s、最大瞬間風速/s、強さの階級はです。

進路については、9月から10月かけて伊豆諸島に近づき、10月頃に関東の南の海上を通る見込みとしています。本州については、関東で9月夜から朝にかけて秋雨前線による雨が続くとしています。

記事の後半には統計の話が続きます。今年の26号の発生は統計史上目の早さであること、8月の発生数が10個で8月以来ぶりであること、1月から9月まで毎月台風が発生した年は・・のだけであることです。記事の本文には気象庁を出典とする明記は見当たりませんでした。

原典に当たる

台風の現況の一次情報は、気象庁が発表する台風情報です。気象庁の防災情報サイトは台風ごとの諸元をデータとして公開しており、本稿では9月発表分を取得しました。台風26号の名前は記載されています。

この発表での時点の実況は、北緯28.7度・東経134.3度の日本の南、北北東へ時速15km、中心気圧990hPa、中心付近の最大風速/s、最大瞬間風速/sです。強さの階級欄は、階級は付いていません。気象庁の区分では、最大風速/s以上/s未満があたります。/sはこの基準に届かないため、階級が付かないことと矛盾しません。

同じ発表の予報は次のとおりです。9月に中心気圧992hPa・最大風速/s、に994hPa・/s、10月に伊豆諸島近海で996hPa・/s、10月には日本のはるか東で温帯低気圧に変わる見込みです。予報では中心気圧が上がり、最大風速は下がり続けます。

発生数の統計の原典は、気象庁のデータです。から年別・月別の発生数がCSVで公開されており、本稿で取得した版はまでを収録していました。の月別発生数はこの表に入っていません。

報道との差分

まず現況の数字です。ウェザーニュースの時点と、気象庁時点の発表を並べます。

  • 中心気圧:ウェザーニュース975hPa、気象庁990hPa
  • 最大風速:ウェザーニュース/s、気象庁/s
  • 最大瞬間風速:ウェザーニュース/s、気象庁/s
  • 強さの階級:ウェザーニュース、気象庁階級なし
  • 進行方向:ウェザーニュース東北東、気象庁北北東

数字はの差で大きく変わっています。これは報道の誤りを示すものではなく、別の時刻の値を比べた結果です。気象庁の予報でも衰弱が続く見込みなので、朝の記事を昼以降に読むと、台風を実際より強く受け取ってしまいます。

次に統計の数字です。気象庁のCSV確かめられた範囲は次のとおりです。

  • 8月の発生数10個は、とのあり、過去の最多と同じ数です。直近の10個はで、いう記述と合います。
  • 1月から9月まで毎月発生した年は、CSVではとのです。を加えてという記述と合います。
  • 9月末までに26個目が発生した年は、月単位の集計で・・・・のです。どの年も26個目は9月の発生で、8月以前の年はありません。が目という順位は、このすべてより遅い場合にだけ成り立ちます。

なぜそうなったか

現況の数字が食い違う理由は、台風情報の構造にあります。気象庁の台風情報は実況の時刻ごとに更新され、そのたびに数字が変わります。報道記事は公開した時点の最新値を載せ、あとから数字を書き直すことはあまりありません。朝台に公開された記事がの値を使っているのは、公開時刻を考えると自然な選択です。ただ、見出しに時刻は入らないため、読者は数字をその瞬間の状態として受け取りやすくなります。

いう階級の扱いも同じ構造です。階級は最大風速で機械的に決まるので、風速が/sを下回ると表示から外れます。朝の記事に残った、その時点では正しい表示だった可能性があります。ただし、時点の気象庁発表そのものは今回取得できていないため、ウェザーニュースの数字が気象庁と同じ値なのか、同社の独自の解析なのかは確かめられていません。

統計の数字は、事情が異なります。発生数の表は年月単位でまとめられているため、や月別の表から直接確かめられます。これに対して発生日時の比較が必要で、月別の表では順位を出せません。同じ記事の中でも、原典の粒度によって検証できる数字とできない数字が分かれます。

秋雨前線による関東の雨についての記述は時間帯の予想だけで、雨量の数字は載っていません。数字がないため、本稿では原典との照合の対象にしていません。

分からなかったこと

9月時点の気象庁の台風情報は、取得した時点ですでにの発表に置き換わっていました。そのため、ウェザーニュースの975hPa・/sが気象庁の発表値と一致するかは確認できていません。

の月別発生数は、取得した気象庁のCSVに含まれていませんでした。今年8月の10個と、の毎月発生は、今年分の原典では確かめられていません。確かめられたのは過去の年との比較の部分だけです。、比較対象のそれぞれで26号が発生した日時を得られなかったため、順位を検証できていません。台風名提案国と意味も、名前の一覧の原典に当たれていません。

出典

  • 気象庁 防災情報台風第26号諸元データ、9月発表 https://www.jma.go.jp/bosai/typhoon/data/TC2632/specifications.json
  • 気象庁年別・月別データ https://www.data.jma.go.jp/yoho/typhoon/statistics/generation/generation.csv
  • 気象庁 防災情報 https://www.jma.go.jp/bosai/typhoon/
  • ウェザーニュース9月公開 https://weathernews.jp/news/202609/290061/
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。

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