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26H2の前提KBに、ファイル履歴の修正が入っていた

Close-up of a green wooden door with rusty mailbox and house number 281. バズ

Windows 11の年次更新一般提供が、9月に始まりました。その前の9月、マイナビニュースはWindowsの9月更新でバックアップが失敗する不具合が起きていると伝えています。二つの話は別々に報じられましたが、Microsoftの一次資料を並べると、26H2をインストールするための前提条件に指定された更新プログラムは、このファイル履歴の不具合を解消した更新と同じものでした。この記事では、報道と原典の記述を突き合わせて、見出しに入った情報と入らなかった情報を整理します。

何が報じられたか

マイナビニュース9月付の記事で、Windowsの9月更新プログラムを入れるとバックアップの作成や更新に失敗することがある、という不具合を取り上げました。見出しの軸はです。記事には、影響を受けるバージョンと更新プログラムの番号が表で載っています。Windows 11の26H1、25H2と24H2、23H2加え、Windows 10の22H2・21H2、Enterprise LTSC 2019、LTSC 20168系統です。修正状況については、Windows 11は9月以降のプレビュー更新で対応済み、Windows 10は10月以降のESU修正予定、と説明されています。

同じ記事の中に26H2は出てきません。26H2の提供開始はこの記事の後で、Microsoftが9月にWindows Experience Blogとrelease health告知しました。

原典に当たる

一次資料は三つあります。

一つめは、9月に公開された累積更新のサポート記事「September 8, 2026—KB5124008 」です。既知の問題の節に「File History might stop working after installing September 2026 Windows update」という項目があり、原文は影響範囲を書いています。症状としては、正常なバックアップ用ドライブがつながっていても誤表示される、日時が更新されない、以前のバックアップが表示される、イベントビューアーにFileHistory.exeとKERNELBASE.dllのクラッシュが記録される、の4点が挙がっています。解決策の欄には「9月以降に公開された更新解決」とあります。

このページには変更履歴が付いていて、ファイル履歴の項目は9月に追加され、9月に解決が書き足されています。既知の問題として掲載されていた期間は、Microsoftの記録上間です。影響を受けた台数や割合を示す数字は、この資料には載っていません。

二つめは、26H2を有効化するパッケージのサポート記事です。インストールの前提として「KB5124010プレビュー更新、またはそれ以降の累積更新が入っていること」の2点が明記されています。同じ記事では、24H2・25H2・26H2は共通の中核OSを持ち、システムファイルも同一であると説明されています。26H2の新機能は以前の月例更新ですでに配布済みで、有効化パッケージがそれをオンにするだけ、という仕組みです。

三つめは、release healthの26H2のページです。提供は段階的に進め、今後数か月かけて広げていくと書かれています。初日の対象は、24H2か25H2を使っていて、オンにしている端末です。このページに載っている既知の問題はUSBオーディオ、ドメイン参加端末の信頼関係、仮想デスクトップでの黒い画面ので、ファイル履歴は入っていません。Windows Experience Blogによると、26H2のサポート期間はHome・Proが24か月、Enterprise・Educationが36か月です。

報道との差分

報道と原典を、選択・省略・強調の3点で並べます。

項目 マイナビニュース Microsoft一次資料
見出しの軸 項目名は、影響範囲は
時系列 9月以降の更新で対応、と本文に記載 9月に掲載、9月に解決
影響の規模 記載なし 記載なし
26H2との関係 記載なし 26H2の前提条件がKB5124010以降=ファイル履歴の修正を含む更新
Windows 10の修正 10月以降のESUで予定 今回取得したWindows 11向け資料の範囲では確認できず

大きな差は二つです。一つは時制です。見出しだけを読むと現在も失敗が続いているように受け取れますが、記事が出た9月の時点で、Windows 11向けの修正はすでに前に公開されていました。これは本文には書かれていて、見出しに入らなかった情報です。もう一つは26H2との接続です。26H2は前提としてKB5124010以降を求めるため、24H2・25H2から有効化パッケージで26H2に上げた端末には、ファイル履歴の修正を含む更新がすでに入っていることになります。ただし、これは二つのサポート記事の記述を組み合わせて導いたもので、Microsoftが直接書いているわけではありません。

なぜそうなったか

一つめの差、つまり見出しの時制は、資料が更新されていく順番から説明できます。Microsoftのサポート記事は、問題の追加と解決を日付つきで上書きしていく形式です。追加から解決までがと短かったため、その間に書かれた記事や、追加の告知をもとにした記事は、見出しが段階のままになりやすくなります。マイナビニュースの記事は解決にも触れているので、解決を見落としたのではなく、見出しで何を選んだかの差です。見出しに入れたのは症状で、解決は本文に回されています。

二つめの差は、情報源が分かれていることから来ています。ファイル履歴の不具合が載っているのは累積更新KB5124008の記事で、26H2の前提条件が載っているのは有効化パッケージKB5121794の記事です。release healthの26H2ページは、26H2のインストール後に起きる問題を集めたページなので、26H2の公開前に解決したファイル履歴の件は載りません。25H2のrelease healthページにも、今回確認した時点ではファイル履歴の項目がありませんでした。この件の記録は、確認できた範囲ではKB5124008の記事にしか残っていないことになります。そのため、ある日に一つのページだけを読むと、別々の話に見えます。

三つめに、26H2は見た目は新しいバージョンでも、24H2・25H2とシステムファイルを共有しています。月例更新の不具合と修正は、そのまま26H2側にも関係します。報道では別の話題として扱われやすいのですが、有効化パッケージという仕組みの上では両者はつながっています。

分からなかったこと

影響を受けた端末の数や割合は、どの一次資料にも載っていませんでした。原文はとだけ書いています。Windows 10の修正を10月以降のESUで行うという点も、今回取得したWindows 11向けの資料では確認できていません。同じ不具合が26H1どう扱われたかや、ファイル履歴の件がrelease healthの25H2ページに載らなかった理由も、資料からは分かりませんでした。26H2に上げた端末でファイル履歴が正常に動くことは、前提条件から推測したもので、Microsoftによる直接の記述ではありません。

出典

  • Microsoft Support「September 8, 2026—KB5124008 」既知の問題・変更履歴https://support.microsoft.com/help/5124008
  • Microsoft Support「KB5121794: Feature update to Windows 11, version 26H2 by using an enablement package」https://support.microsoft.com/en-us/servicing/os/windows-11/2026/09/kb5121794-feature-update-to-windows-11-version-26h2
  • Microsoft Learn「Windows 11, version 26H2 known issues and notifications」9月更新 https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-h2
  • Microsoft Learn「Windows 11, version 25H2 known issues and notifications」9月更新 https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-h2
  • Windows Experience Blog9月 https://blogs.windows.com/windowsexperience/2026/09/29/how-to-get-windows--update/
  • マイナビニュース TECH+「Windowsの9月更新プログラムで不具合、バックアップに失敗」9月 https://news.mynavi.jp/techplus/article//
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。

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