google-site-verification=tSMQ4FQhFx1RDsDFsOm7hyKcAa8tJgpr-DpePxzfGzM 丸亀製麺のメニュー拡充、100万食の数え方と各社見出しの差 | 見出しの手前

丸亀製麺のメニュー拡充、100万食の数え方と各社見出しの差

丸亀製麺が10月から期間限定のうどん4品を定番メニューしました。同じ発表を受けた報道でも、見出しの先頭に置いた要素は媒体ごとに違います。「3玉同一料金」を前に出した媒体もあれば、「約ぶり」や「100万食」を前に出した媒体もあります。この記事では、株式会社丸亀製麺のプレスリリースと報道を並べ、それぞれの見出しで何が選ばれ、何が落ちたかを確かめます。あわせて「100万食」という数字が何を数えたものかを、リリースの注記から読み解きます。

何が報じられたか

株式会社丸亀製麺は10月、PR TIMESでプレスリリースを配信しました。タイトルは「約ぶりのグランドメニュー拡充」で始まり、期間限定商品4種を定番にすると書かれています。販売開始日は10月です。

定番になるのは「旨辛豚つけ汁うどん」「明太クリームうどん」「肉ごぼううどん」「肉ごぼうぶっかけうどん」の4品です。同じリリースで、持ち帰り専用の「薬味とトッピングで楽しむ お手軽うどん弁当」も紹介されています。リリース本文には「お持ち帰り限定で1玉でご用意しています。」とあります。

同じ10月に、グルメ Watch、食品産業新聞社ニュースWEB、ASCII.jp、福井新聞が記事を出しました。グルメ Watchの記事はYahoo!ニュースにも転載されています。

原典に当たる

リリースで数字が出てくる箇所は3つあります。「約ぶり」、「発売約1ヵ月で累計販売数100万食を超える」、弁当の「1玉」です。

1つ目の「100万食」には注記が付いています。原文は「9月~9月の期間販売する丸亀製麺店舗における累計販売数」です。ここから次の3点が読み取れます。

  • 集計期間は9月から9月までです。両端を含めると間で、タイトルの「約1ヵ月」はこの間を指しています。
  • 母数は「販売する店舗」です。全店舗とは書かれていません。取り扱っている店の数は、リリースには書かれていません。
  • 数えている単位は「食」です。1玉と3玉が同じ料金の商品で、3玉を1食と数えるのか、玉数で数えるのかは書かれていません。

リリースの数字だけを使って割り算すると、100万食÷であたり平均4万食を超える計算になります。ただし店舗数が分からないので、1店舗あたりの数は出せません。

2つ目の「約ぶり」には、前回のグランドメニュー拡充がいつで何だったかの記載がありませんでした。比較の起点はリリースの中では確認できません。

肉ごぼうの2品について、リリースは「一部地域で販売していた限定商品を初めて全国に展開します。」と書いています。一方グルメ Watchは、この2品の販売店舗を「ロードサイド店舗を中心に全国展開」と書いています。「ロードサイド」という語は、当方が取得したリリース本文のテキストには見当たりませんでした。

価格はグルメ Watchの記事に一覧があります。旨辛豚つけ汁うどんで、1玉、1.5玉、2玉、2.5玉、3玉のどれを選んでも同じ価格です。持ち帰りはできません。明太クリームうどん並、大、得です。肉ごぼううどんと肉ごぼうぶっかけうどんは並、大、得です。弁当は1玉、2玉で、8種の無料薬味が付きます。

報道との差分

見出しの先頭に何を置いたかを比べます。

発信元 見出しの先頭要素 入っている数字 見出しから落ちた要素
丸亀製麺リリース 「約ぶりのグランドメニュー拡充」 、1ヵ月、100万食、4種 価格、3玉同一料金
グルメ Watch 「麺3玉同一料金の」 3玉、4品 ぶり、100万食
ASCII.jp 「1玉~3玉まで同一価格」 3玉、 ぶり、100万食、他3品
食品産業新聞社 「約ぶりにグランドメニュー拡充」 、4種、 100万食、3玉同一料金
福井新聞 「ぶりに定番メニュー拡充」 、100万食、4品、 価格、3玉同一料金

選んだ要素は大きく2つに分かれます。

1つは「量と価格」を選んだグループです。グルメ WatchとASCII.jpがこちらに入ります。リリースのタイトルには価格も「3玉同一料金」も入っていません。このは、リリースの本文側にある商品条件を見出しまで引き上げています。ASCII.jpは本文で他の3品の価格も伝えていますが、見出しは旨辛豚つけ汁うどん1品に絞っています。

もう1つは「会社の動き」を選んだグループです。食品産業新聞社と福井新聞がこちらに入ります。リリースのタイトルと同じく「約ぶり」を先頭に置いています。福井新聞は「約」を外して「ぶり」と書き、「100万食突破」も見出しに入れています。

リリースの注記にある「9月~」「販売する店舗における」という条件は、確認できたの見出しにはどれも入っていません。見出しの字数を考えると、注記が落ちるのは自然なことです。ただ、読み手に届く「100万食」は、期間と母数の条件が外れた形になっています。

なぜそうなったか

差が生まれた理由を、資料と媒体の性格から説明します。各社の意図は資料からは確認できないので、ここでは扱いません。

1つ目の理由は、リリースの組み立てです。リリースは会社側の打ち出しである「約ぶり」と「100万食」をタイトルに置き、価格は本文やその先に回しています。業界紙の食品産業新聞社や地方紙の福井新聞は、このタイトルの並びをほぼそのまま使っています。

2つ目の理由は、媒体の読者です。グルメ WatchとASCII.jpは、食べに行く人に向けた商品情報を扱う媒体です。この読者にとっては「何年ぶりの拡充か」より「3玉でも」のほうが、店で何を頼むかに直接つながります。

3つ目の理由は、数字の性質です。「3玉同一料金」は、読んだ人が店頭で自分で確かめられます。一方の「100万食」は会社の集計で、外からは確かめられません。消費者向けの媒体が確かめられる側の数字を前に出したことは、この性質の違いとも合っています。

なお、見出しの差は誤りではありません。どの見出しもリリースの記載と矛盾していません。違うのは、同じ資料のどの部分を入口にしたかです。

分からなかったこと

当方が取得したリリース本文のテキストには、価格の記載が弁当のしかありませんでした。4品の価格は、画像の中に書かれている可能性がありますが、確認できていません。この記事の価格は、グルメ Watchの掲載値に依っています。

前回のグランドメニュー拡充がいつで何だったか、つまり「約ぶり」の起点はリリースに書かれておらず、辿れませんでした。

100万食については、集計対象の店舗数と、3玉注文を1食と数えるのかどうかが分かりませんでした。肉ごぼう2品の「ロードサイド店舗中心」という記述が何に基づくのかも、一次資料では確認できていません。

出典

  • 株式会社丸亀製麺 プレスリリース「約ぶりのグランドメニュー拡充。人気の期間限定商品が定番メニューに仲間入り!…」10月 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000330.000056642.html
  • 丸亀製麺 公式サイト メニュー「旨辛 豚つけ汁うどん」 https://jp.marugame.com/en/menu/udon/butatsukejiru/index.html
  • グルメ Watch「丸亀製麺、麺3玉同一料金のやなど4品がグランドメニュー化!」10月 https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/2145305.html
  • ASCII.jp「丸亀、1玉~3玉まで同一価格の定番に! 3玉でも」10月 https://ascii.jp/elem/000/004/439/4439960/
  • 食品産業新聞社ニュースWEB「丸亀製麺、約ぶりにグランドメニュー拡充 など人気4種を定番化、うどん弁当も」10月 https://www.ssnp.co.jp/foodservice/705400/
  • 福井新聞「丸亀製麺、ぶりに定番メニュー拡充 100万食突破など4品、から」10月 https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2714694
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。

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