google-site-verification=tSMQ4FQhFx1RDsDFsOm7hyKcAa8tJgpr-DpePxzfGzM スマートEX漏えい、「17万件」は3社の発表文にない | 見出しの手前

スマートEX漏えい、「17万件」は3社の発表文にない

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10月の夜、名前が入った個人情報漏えいの報道が続けて出ました。見出しに並んだのはいう言葉です。同じ日にJR東海・JR西日本・JR九州の3社が連名で出した発表文と、メール配信の委託先であるユミルリンク株式会社の適時開示読むと、この2つの言葉はどちらも発表文に同じ形では書かれていません。原資料から見出しまでの間で何が選ばれ、何が落ちたのかを確かめます。

何が報じられたか

10月、共同通信はいう見出しで配信しました。本文では件数をしています。その後、中日BIZナビ、朝日新聞、RKB毎日放送、件数を見出しや本文に入れました。日本経済新聞は、委託先の漏えい総数と並べていう見出しを付けています。

各社に共通する事実は次の3点です。原因はユミルリンク社への不正アクセスであること。漏えいした項目はメールアドレス・会員ID・カタカナ氏名・会員種別であること。クレジットカード番号や住所は含まれないこと。

原典に当たる

3社連名の発表文(10月付「ユミルリンク株式会社で発生した不正アクセスに伴うメールアドレス等の漏えいについて」)の要点は次のとおりです。

  • 対象サービスは。両サービスはユミルリンク社のメール配信サービスを使っていた
  • 10月に同社が不正アクセスを受けた時点では、両サービスの利用者に報告を受けていた。になって、第三者に閲覧または取得されたと連絡があった
  • 「JR東海が保有する及びシステムからの個人情報の漏えいは確認されていません」と明記している
  • 漏えいした情報はメールアドレス、会員ID、氏名、会員種別。生年月日・住所・電話番号・クレジットカード番号などは
  • 対象件数は
  • 対象になるおそれがあるのは、配信サービス販売促進のメールや、熊本地震の影響で発車時刻が変わったことを知らせるメールなどを受け取った会員
  • 同サービスの使用を停止し、同日に個人情報保護委員会へ報告した

ユミルリンク社の第二報には次のように書かれています。10月に担当者が異常に気付き、調査の結果、ライブラリの脆弱性を突かれて同社のサポート・品質管理担当者の認証情報を取られていたことが分かった。Cuenote FCで不正アクセスが試みられたのは81システム。このうち49システムで情報漏洩の痕跡が見つかり、漏洩のおそれがある件数は延べ。16システムは件数を調べている最中で、延べ件数はこれから増える可能性がある。経緯表には、10月に全システムのログイン記録をさかのぼる調査を始め、に新たに42システムでデータ出力の記録を確認し、に42社へ連絡したと書かれています。

報道との差分

項目 原資料 見出し・報道
漏れた場所 委託先のメール配信サービス。JR東海が保有する予約システムからの漏えいは 共同の見出しは
件数 3社の発表文では 朝日・RKB・中日は17万件。共同の本文は確認中
対象者 Cuenote FCで販促メールや熊本地震関連のメールを受け取った会員 朝日は本文で触れている。見出しで限定した社は確認できなかった
5162万件 49システム分を合計した延べ件数。JR分の内訳はない 日経は見出しでJRと並べている

選択・省略・強調の3つで整理すると、見出しが選んだのはいう分かりやすいサービス名と大きな数字です。落ちたのは、漏れた場所が予約システムではなくメール配信の委託先だという点と、対象が一部のメールを受け取った会員に限られるという点です。強調されたのは件数で、この件数は3社の発表文には書かれていません。

なぜそうなったか

1つ目はいう言葉です。読む人にとって、スマートEXは予約サービスの名前です。短い見出しで書くのは難しく、サービス名とシステムが1語にまとめられやすい構造があります。共同の本文はしており、登録された場所としては間違っていません。ただし発表文が否定しているのはことであり、見出しのその区別が読み取りにくい形になっています。

2つ目は17万件です。3社の発表文は件数をしていて、最初に出た共同の配信も同じ扱いでした。そのおよそ後に出た3社の報道は、そろって約17万件と書いています。発表文とは別の場で示された数字を各社が取材で得た可能性はありますが、資料からは確認できません。配信時刻の差は、発表文だけで書いた記事と、追加の情報で書いた記事の差として説明できます。

3つ目は「当初は影響なし」が変わった理由です。ユミルリンク社の経緯表では、さかのぼり調査で新たに42システムが見つかったのが夜、該当する42社に連絡したのが昼で、3社の発表は同じです。時系列は合っていますが、JRの分がこの42システムに入っているかどうかは、どちらの資料にも書かれていません。

4つ目は5162万件を並べることです。この数字は49システムの延べ件数の合計で、同じメールアドレスが別のシステムに入っていれば重ねて数えられます。JR分との比を出したり、JRがその一部だと読んだりできる内訳は公開されていません。

分からなかったこと

17万件という数字の出どころは、3社の発表文とユミルリンク社の第二報からはたどれませんでした。3社それぞれの内訳も公表されていません。ユミルリンク社の重複をどう扱っているかは、第二報に定義が書かれていません。JRの分が10月に見つかった42システムに入るかどうかも分かりません。一部の報道は両サービスの総会員数にも触れていましたが、原典を確認できなかったため、この記事では数字を書いていません。

出典

  • 東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道・九州旅客鉄道「ユミルリンク株式会社で発生した不正アクセスに伴うメールアドレス等の漏えいについて」10月 https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/10/26/261026_info_ex-service_data_breach.pdf
  • ユミルリンク株式会社10月 https://ssl4.eir-parts.net/doc/4372/tdnet/2898564/00.pdf
  • 共同通信10月 https://news.yahoo.co.jp/articles/2e4ffc08bc0806e73e8b3a0e2e7f98dc93233144 (検出元: https://www.47news.jp/15142142.html)
  • 朝日新聞10月 https://news.yahoo.co.jp/articles/b7bca3752d568962d5fd9f47a56cbd8d0ce47b19
  • RKB毎日放送10月 https://news.yahoo.co.jp/articles/cb3139606b55a528fb07a14470d77ab1f5f4dc7f
  • 中日BIZナビ「メール配信委託先から個人情報が流出」10月 https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/132255/
  • 日本経済新聞10月 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2698H0W6A021C2000000/
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。

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