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楽天モバイルのauローミング終了、「18政令市」の数え方

A smartphone displaying an 'ERROR' message surrounded by vibrant red and green reflections indoors. バズ

9月、KDDIは楽天モバイル向けのローミングについて、10月以降の提供エリアを示すマップを公開しました。日本経済新聞はこれを回線貸しを縮小すると報じています。ただし、KDDIの公式ページはいう数字を出していません。各社の数字がどの資料から来たのかを、一次情報に戻って確かめます。

何が報じられたか

KDDIは9月、自社サイトのローミング案内ページで提供エリアのマップを更新しました。マップでは切り替えて比べられます。

各社の見出しは、同じ発表でも数字の置き方がそれぞれ違います。日本経済新聞は、ITmedia NEWSは、ITmedia Mobileは見出しにしました。ケータイ Watchはして、マップの公開そのものを見出しにしています。

検索キーワードではいう言い方が広まっていますが、KDDIのページはとは書かず、ローミングエリアを書いています。

原典に当たる

一次情報は4つあります。

1つ目は、5月に楽天モバイルが出したプレスリリースです。この協定で、ローミングの提供期間は6月から9月までとされました。あわせて、東京都23区・名古屋市・大阪市を含む都市部の一部繁華街が新たにローミングの対象に加わり、地下鉄・地下街などの一部屋内とルーラルエリア引き続き対象とされました。延長についてはとだけ書かれています。

2つ目は、8月のKDDI決算説明会です。ケータイ Watchの同日付の記事によると、KDDIの松田浩路社長は話しました。そのうえで、基地局の整備は楽天モバイル自身が行うことを前提にとも述べています。

3つ目は楽天モバイル側の発表です。8月のプレスリリース9月のお知らせで、同社は次の方針を示しました。楽天回線だけではカバーに時間がかかるエリアでは10月以降もローミングを続け、自社回線で十分にカバーできているエリアではローミングを縮小する、というものです。

4つ目は、9月に更新されたKDDIのローミング案内ページです。ローミングは提供するもので、提供エリアは書かれています。楽天モバイル向けローミングサービス契約約款も、同じ日付掲載されています。

このページで確認できたのはマップと方針の文言だけです。縮小の対象になった都市の数や、エリアの面積・減少率といった数字は見当たりませんでした。

報道との差分

数字・表現 出どころ KDDI公式ページの記載
18政令市 日本経済新聞の見出し 都市の数の記載はない
18市の合計で約4,460平方kmから約2,820平方km、約37%減 ケータイ Watchの石川温氏のコラム。KDDIが公開したマップの画像を生成AIに読み込ませ、ローミング区域の色の面積を測った推計 面積の記載はない
神戸市59%減、全国平均20%減 同じコラムの同じ推計 記載はない
ほぼ半減 ITmedia NEWS。マップを見比べた観察で、数値は示していない 記載はない
終了 検索キーワード・一部の見出し 。現行の枠組みは9月末で終わり、10月から新たな枠組みに移る

石川氏のコラムは、全国に20ある政令指定都市のうち、大阪市と名古屋市はそもそもローミングエリアに含まれていないと書いています。ケータイ Watchの9月付ニュースも、東京23区・名古屋市・大阪市ではローミングがすでに終わっていると書いています。考えれば、日経の数が合います。ただし、日経がこの数え方をしたかどうかは、公開部分からは確認できませんでした。

なぜそうなったか

数字が報道ごとに違う理由は、KDDIが出した一次情報がだったことにあります。マップは地図の上に色で区域を示すだけなので、何市が対象か、何割減ったかという数字は見る側が作ることになります。都市の数で数えるか、色の面積で数えるか、目で見て比べるかで、見出しに載る数字が変わります。

一方で、方針の文言そのものはKDDIのページと楽天モバイルの発表でほぼ一致しています。KDDIは書き、楽天モバイルは書いています。両社の文言が一致している以上、報道の差は主に違いから来ていると整理できます。

いう言葉が広まった理由は、次のように辿れます。の協定が期限を9月と決めていたこと、そして8月の決算説明会でKDDI社長が話したことです。この発言が報道の起点になりました。資料を時系列で並べると、いう2段の構造です。見出しでは前半のだけが残りやすい構造になっています。

石川氏のコラムの、公開されたマップから面積を割り出した数少ない定量推計です。ただし、画像から色の範囲を読み取る方法には次の限界があります。マップの縮尺、色の判定、行政区域の境界の扱いによって結果が変わります。また、面積と利用者が受ける影響は同じではありません。市街地の小さな区域が減ることと、郊外の広い区域が減ることでは、影響を受ける通信量が違います。資料からは確認できませんが、利用者への影響は面積の減少率だけでは測れないと考えられます。

分からなかったこと

日本経済新聞がどう数えたかは、有料部分にあるため確認できませんでした。上に書いたいう対応は、数が合うことを示しただけです。

KDDIが面積・人口カバー率・対象の市区町村数といった数字を公表しているかも、今回確認したページの範囲では見つかりませんでした。10月以降のいつまで続くのか、次にどこを縮小するのかも、両社とも具体的な時期を示していません。

楽天モバイルの利用者の通信品質が10月以降に実際どう変わったかを示す計測データは、この記事を書いた時点ではまだ公開されていません。

出典

  • KDDI案内ページhttps://www.kddi.com/corporate/kddi/public/roaming/
  • 楽天モバイル プレスリリースhttps://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2023/0511_01/
  • 楽天モバイル プレスリリースhttps://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2026/0812_01/
  • 楽天モバイルhttps://network.mobile.rakuten.co.jp/information/news/other/3876/
  • ケータイ Watchhttps://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/2131649.html
  • 日本経済新聞「KDDI、10月から楽天へ回線貸し縮小 横浜・神戸など18政令市の市街地」https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC294DX0Z20C26A9000000/
  • ケータイ Watchhttps://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/2144337.html
  • ケータイ Watch 石川温のhttps://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/ishikawa/2144589.html
  • ITmedia NEWShttps://www.itmedia.co.jp/news/article/2609/30/2000001885/
  • ITmedia Mobile「KDDI、楽天モバイルへのローミング状況を公開 9月末から大幅減 10月から新たな枠組み」https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2609/30/news075.html
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。

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