google-site-verification=tSMQ4FQhFx1RDsDFsOm7hyKcAa8tJgpr-DpePxzfGzM ぷよぷよ11歳金メダル、比べた「旧最年少」は本当に最年少か | 見出しの手前

ぷよぷよ11歳金メダル、比べた「旧最年少」は本当に最年少か

第アジア競技大会のeスポーツ種目、11歳の栗原悠輝選手が優勝しました。各社は報じ、比較対象として大会のスケートボード銅メダリストを挙げています。本稿では、このどの資料から来ているかを辿りました。栗原選手が最年少であることは揺らぎません。ただ、比較に使われた数字の側には確認の余地がありました。

何が報じられたか

GAME Watchは9月付の記事で、栗原悠輝選手が優勝し、11歳3ヶ月でアジア大会史上最年少の金メダリストになったと伝えました。同記事によると、決勝トーナメントの戦績は次のとおりです。準々決勝でシンガポール代表のKOH Mun June Justin選手に、準決勝でタイ代表のWONGKITIKUN Tanarak選手に、決勝で韓国代表のKANG Dongshin選手に。準決勝と決勝は、先に10勝した側が勝つ10先制方式でした。

同日付のGAME Watchの前報は、準々決勝に勝った時点でメダルが確定しなったと伝えています。スポーツニッポン、それまでの記録保持者をジャカルタ・パレンバン大会のスケートボード女子ストリートで銅メダルを取ったインドネシアのブンガ・ニマス・チンタ選手しています。

原典に当たる

日本eスポーツ協会大会ページには、日本代表として栗原悠輝選手(プレイヤー名、6月生まれ、東京ヴェルディeスポーツ所属)が掲載されています。JESUが6月に出した日程発表では、ぷよぷよeスポーツの決勝トーナメントから決勝までが9月、会場は愛知県常滑市のAichi Sky Expo展示ホールDです。eスポーツ全体は11種目13タイトルで、ぷよぷよはそのうちの1種目1タイトルにあたります。

生年月日と決勝日から計算すると、優勝した日の年齢は11歳3か月です。報道のこの計算と一致します。

次に、比較対象になったの記録です。Wikipediaの本人記事によると、ブンガ・ニマス選手の生年月日は4月です。8月掲載のCoconuts Jakartaの記事が銅メダル獲得を伝えているので、同日の獲得とすると年齢は12歳4か月になります。

ところが、当時の報道を並べると一致していません。Coconuts見出しはです。Asia Times書いていますが、出典はIDN Timesで、アジア・オリンピック評議会や組織委員会の記録には触れていません。Wikipediaの本人記事はとし、その根拠をMorung Expressの記事に置いています。つまりいう3種類の言い方が、同じ銅メダルに付いていたことになります。

史上最年少と言えるかを確かめるため、過去大会の若いメダリストを1人調べました。五輪記録データベースOlympediaによると、中国の飛込選手・伏明霞選手は8月生まれで、北京大会で団体金メダルと高飛込銅メダルを取っています。大会の飛込競技は10月からまで行われたとWikipediaにあります。この期間なら伏選手の年齢は12歳1か月台で、ブンガ・ニマス選手の12歳4か月より若くなります。

報道との差分

見出しと原資料を並べると、次のようになります。

資料 見出し・記述 比較の範囲
GAME Watch アジア大会史上
TBS NEWS DIG アジア大会史上
スポニチ 史上
産経新聞 日本選手団内
JESU大会ページ 表記 ページ上で範囲の明示なし

選択の面では、各社とも年齢を見出しの主役にしました。スコアのやを見出しに入れた社は、今回確認した範囲にはありません。省略の面では、旧記録の出どころどの記事にも書かれていません。強調の面では、産経がいう確かめやすい範囲を選んだのに対し、ほかの3社はいう広い範囲を選んでいます。

数字そのものの差は1点です。報道が旧記録とした、に12歳1か月台でメダルを取った伏選手の例が食い違います。どちらを旧記録としても11歳3か月の栗原選手のほうが若いため、いう結論は変わりません。変わるのはいう部分です。

なぜそうなったか

資料の構造から説明できる要因が2つあります。

1つ目は、アジア大会の全メダリストの生年月日を一覧できる公式の名簿に、今回たどり着けなかったことです。確かめるには、の第から全大会のメダリストの生年月日と競技日を照合する必要があります。その一覧が手元にない状態では、過去に報じられた記事がそのまま参照点になります。の報道はIDN Timesなどを経由していう形で広まっていたため、の記事もその記録を受け継いだと考えられます。ただし各社が実際に何を参照したかは、記事からは確認できません。

2つ目は、団体種目の扱いです。伏選手の金メダルは団体、銅メダルは個人種目です。数え方に団体メンバーを含めるか、個人種目に限るかで、該当者が変わる可能性があります。ただ、今回確認した資料には伏選手が個人の高飛込でも銅メダルを取ったと書かれているため、個人種目に限ってもの12歳4か月より若い例になります。

見出しで使うかどうかは、発表のタイミングとも関係します。準々決勝の勝利でメダルが決まり、準決勝と決勝は同じ日に続けて行われました。記録の確認に使える時間は数時間しかありません。こうした状況では、確かめやすいより、読者に伝わりやすい選ばれやすいと推測されます。ただし各社の編集判断は資料からは確認できません。

分からなかったこと

アジア・オリンピック評議会や組織委員会がして公式に発表した文書は、見つかりませんでした。からまでの全メダリストの年齢を照合できる一次資料も確認できていないため、伏選手より若いメダリストが過去にいた可能性も否定できません。伏選手が高飛込と団体のどちらを何日に競技したか、個別の日付も特定できませんでした。そのため年齢はいう幅で示しています。大会公式サイトの試合結果ページにも、今回はたどり着けませんでした。スコアはGAME Watchの記事に依拠しています。

出典

  • 一般社団法人日本eスポーツ協会https://jesu.or.jp/ag2026/
  • 一般社団法人日本eスポーツ協会6月 https://jesu.or.jp/contents/news/news-260616/
  • Olympediahttps://www.olympedia.org/athletes/46071
  • Wikipediahttps://en.wikipedia.org/wiki/Diving_at_the_1990_Asian_Games
  • Wikipediahttps://en.wikipedia.org/wiki/Bunga_Nyimas
  • GAME Watch9月 https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/2143518.html
  • GAME Watch9月 https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/2143513.html
  • スポーツニッポンhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cd5c22623bec3f1b3b84694341520f38c7bf62a1
  • TBS NEWS DIGhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4d33554f0d3d200835c957eaf6bfe36ee7fab389
  • 産経新聞https://news.yahoo.co.jp/articles/a8f0af3a34a78535176b247a98baca493e206b0e
  • Coconuts Jakarta 8月 https://coconuts.co/jakarta/news/12-y-o-skateboarder-bunga-nyimas-cinta-becomes-indonesias-youngest-asian-games-medalist/
  • Asia Times 9月 https://asiatimes.com/2018/09/indonesian-girl-becomes-youngest-ever-asian-games-medalist/
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。

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