スターバックス ティー & カフェの冬の新作「ジョイフルメドレー」3種について、スターバックス コーヒー ジャパンの公式発表とオリコンニュースの記事を照らし合わせました。
ビバレッジの価格・発売日・店舗数は一致しています。
一方で、同時に出るタルトの販売開始日は両者で違い、公式にあった果汁の表記は記事に載っていません。
この記事では、その差がどこで生まれたかを資料の側から確かめます。
何が報じられたか
スターバックス コーヒー ジャパン株式会社は2026年10月21日、公式サイト「スターバックス ストーリーズ」にプレスリリースを出しました。
内容は、ティーに特化した業態「スターバックス ティー & カフェ」の全国33店舗で、ホリデーシーズン向けのティー「ジョイフルメドレー」を使った新作3種を2026年10月28日(水)から売るというものです。
3種は「ジョイフルメドレー アプリコット ムース ティー ラテ」「ジョイフルメドレー ティージェリー フラペチーノ」「ジョイフルメドレー フルーツ シェイクン ティー」です。
あわせて、タルト「トルタ トローネ ミエーレ」の発売も告知されました。
同じ日の11時51分、オリコンニュースがこの新作を記事にしました(最終更新は同日15時16分)。
見出しは「冬の定番」という言葉で始まり、アプリコットムースとティージェリーという2つの要素を前に出しています。
本文の終わりには商品概要として、価格・販売店舗・販売期間がまとめられています。
原典に当たる
一次資料は公式プレスリリース(stories.starbucks.co.jp/press/2026/pr-2026-1021/)です。
ここに書かれている数字を項目ごとに整理します。
販売店舗は「スターバックス ティー & カフェ全国33店舗」です。
リリースは店舗の内訳を本文に書かず、公式の店舗検索ページ(store.starbucks.co.jp/?tea_cafe=1)へのリンクで示しています。
33はスターバックス全店の数ではなく、この業態の店舗数です。
価格は全商品とも、持ち帰りと店内利用の2本立てで書かれています。
リリースの注記は「表示価格は税込の総額表示」です。
- アプリコット ムース ティー ラテ: 持ち帰り707円/店内720円
- ティージェリー フラペチーノ: 持ち帰り776円/店内790円
- フルーツ シェイクン ティー: 持ち帰り726円/店内740円
- トルタ トローネ ミエーレ: 持ち帰り1,080円/店内1,100円
同じ商品に2つの値段があるのは、消費税の税率が違うためです。
国税庁の「軽減税率制度の概要」によると、2019年10月1日から「酒類・外食を除く飲食料品」には軽減税率8%、外食には標準税率10%がかかります。
持ち帰りは前者、店内飲食は後者にあたります。
各価格を税率で割り戻すと、税抜きの額はほぼそろいます。
ラテは707÷1.08≒654.6円、720÷1.10≒654.5円です。
フラペチーノは776÷1.08≒718.5円、790÷1.10≒718.2円です。
タルトはどちらで割っても1,000円になります。
ここから、税抜きの本体価格を1つ決め、税率ごとに税込み額を出す値付けだと考えられます。
ただしこれは計算からの推測で、リリースに税抜き価格は書かれていません。
販売期間は、ビバレッジもタルトも「2026年10月28日(水)〜 ※なくなり次第終了」と書かれています。
リリースには、商品名の下に小さな注記もあります。
アプリコット ムース ティー ラテには「アプリコット果汁0.5%未満」、フルーツ シェイクン ティーには「果肉・果汁5%未満」とあります。
報道との差分
公式リリースとオリコンニュースの記事を、項目ごとに並べました。
| 項目 |
公式リリース |
オリコンニュース |
| ビバレッジ発売日 |
10月28日(水) |
10月28日 |
| 店舗数 |
全国33店舗 |
33店舗 |
| ビバレッジ3種の価格 |
707/720・776/790・726/740円 |
同じ |
| タルト価格 |
1,080/1,100円 |
1,080/1,100円 |
| タルト販売開始 |
10月28日(水)〜 |
11月2日〜 |
| 果汁の割合 |
0.5%未満/5%未満を注記 |
記載なし |
| 季節の言い方 |
「冬の風物詩」 |
「冬の定番」 |
選ばれたもの、つまり記事に入ったのは、価格・店舗数・ビバレッジの発売日です。
読者が買いに行くときに使う数字は、すべて公式と一致しています。
落ちたものは、果汁の割合の注記と、発表元の会社名・代表者名です。
前に出されたものは、アプリコットムースとティージェリーです。
公式タイトルは「ティーラテ、フラペチーノ、シェイクン ティーの3種」と飲み方の種類を並べています。
これに対して見出しは、食感や味の要素を前に出しています。
はっきり食い違っているのは、タルトの販売開始日だけです。
公式リリースでは10月28日、記事では11月2日になっています。
なぜそうなったか
タルトの日付がなぜずれたのか、その理由は今回取得した資料からは確認できませんでした。
考えられる経路は3つあります。
1つ目は、リリースとは別の資料(店舗向けの案内や商品ページなど)に11月2日と書かれていた場合です。
2つ目は、公開後に公式側の情報が更新された場合です。
3つ目は、記事の作成中に誤記が起きた場合です。
どれが当たっているかを確かめる材料はありません。
日付が違うという事実だけを記録しておきます。
果汁の注記が抜けたことは、記事の構成から説明できます。
記事の「商品概要」は、名前・価格・店舗・期間の4項目だけでできています。
商品名の下に付いた注記は、この4項目のどこにも入りません。
そのため、要約する段階で落ちやすい位置にありました。
ただ、この注記は商品名を読むうえで意味があります。
「アプリコット ムース ティー ラテ」という名前からは果実の存在感を想像しますが、リリースを見ると果汁は0.5%未満です。
記事は「アプリコットを思わせる香り」というリリースの言い方は残しています。
一方で、割合の数字は残していません。
「風物詩」が「定番」に変わったのは、見出しの字数と検索されやすさの影響が考えられます。
これも推測で、記事の側に理由は書かれていません。
言葉の意味として見ると、「定番」は毎年出ることを前提にした言い方です。
毎年出ているかどうかは、資料で一部確かめられます。
グルメWatch(2025年10月28日掲載)によると、2025年は11月1日に「Red」第1弾、1月7日に「White」第2弾が順に出ていました。
第1弾はラズベリーと組み合わせた構成でした。
2026年は1回の発表で3種を同じ日に出しており、季節企画の組み方が変わっています。
価格も前年と比べられます。
フラペチーノは2025年が持ち帰り776円/店内790円で、2026年も同じ金額です。
ムース ティー ラテは、2025年のラズベリー版が687円/700円、2026年のアプリコット版が707円/720円です。
ただし中身が違う商品なので、値上げとは言えません。
タルトは、2025年もティー & カフェでプリンチのデザートとして1,031円/1,050円で出ていました。
2026年は1,080円/1,100円です。
同じレシピかどうかは、今回の資料からは分かりません。
分からなかったこと
タルトの販売開始日が10月28日なのか11月2日なのかは、確定できませんでした。
公式リリースは10月28日、オリコンニュースは11月2日と書いています。
日付の根拠になった資料は特定できていません。
33店舗という数は、公式リリースの記載をそのまま使っています。
店舗検索ページで店舗を1つずつ数える照合はしていません。
前年の店舗数は、一次資料で確認できなかったため書いていません。
2025年のタルトと2026年のタルトが同じ配合かどうかも、資料からは分かりませんでした。
出典
- スターバックス コーヒー ジャパン「スターバックス ティー & カフェのホリデーシーズンが到来! 冬の風物詩『ジョイフルメドレー』を主役にしたティーラテ、フラペチーノ®、シェイクン ティーの3種が10月28日発売」2026年10月21日 https://stories.starbucks.co.jp/press/2026/pr-2026-1021/
- スターバックス ティー & カフェ 店舗リスト(公式店舗検索) https://store.starbucks.co.jp/?tea_cafe=1
- 国税庁「軽減税率制度の概要」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/01.htm
- オリコンニュース「【スタバティー&カフェ】冬の定番『ジョイフルメドレー』主役の新作3種登場」2026年10月21日 https://www.oricon.co.jp/news/2487810/
- グルメWatch「スターバックス『ジョイフルメドレー』ラズベリーのティービバレッジ登場。
『プリンチ』からデザート3種も」2025年10月28日 https://gourmet.watch.impress.co.jp/docs/news/2058728.html
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。
最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。
コメント