「AAA 2026」人気賞の予選投票で、男性俳優部門の最多得票者が発表されました。
報じたのは韓国の芸能メディア、スターニュース(STARNEWS)です。
ただ、AAA公式サイトを確認すると、この賞の主催者にもスターニュースの名前があります。
つまり集計結果を発表したのも、それを記事にしたのも、同じ主催側の媒体でした。
この記事では、得票数がどこから来ているのか、記事を読む人はそれを第三者の立場で確かめられるのか、という点を原資料に当たって追います。
何が報じられたか
2026年10月7日、スターニュース日本語版が記事を出しました。
「AAA 2026」人気賞の予選投票で、俳優のビョン・ウソクが男性俳優部門の1位になったという内容です。
記事に書かれている数字と日程は次のとおりです(いずれもスターニュースの記事が出典です)。
- 予選投票の期間:9月16日午前10時から10月6日午後11時59分まで
- 投票に使われたアプリ:アイドルチャンプ(IDOLCHAMP)
- 部門:男性俳優・女性俳優・男性グループ歌手・女性グループ歌手・男性ソロ歌手・女性ソロ歌手の6つ
- 男性俳優部門1位の得票:139,874票
- 本投票(決選)の期間:10月8日午前10時から11月4日午後11時59分まで
- 最終順位の決め方:予選の成績を30%、決選投票の成績を70%として合算
- 授賞式:12月5日〜6日、台湾の高雄ナショナルスタジアム
見出しは「やっぱりビョン・ウソク!」で始まり、1位という結果を前に出しています。
記事の本文には、主催者がどこなのかは書かれていませんでした。
原典に当たる
一次情報にあたるのはAAAの公式サイトと、投票を行ったアプリの画面です。
公式サイトで確認できた内容は次のとおりです。
- 主催:STARNEWS。
主管:AAA組織委員会とモティブプロダクション
- 授賞式:2026年12月5日(土)〜12月6日(日)、高雄で開催
- 投票の告知:「’AAA 2026′ 人気賞投票 9月4日スタート」「スターポール・アイドルチャンプで激突」という見出しが掲載されている
授賞式の日程と開催地は、報道と公式サイトで同じでした。
一方、投票の始まった日が違います。
公式サイトでは9月4日、報道では9月16日です。
また公式サイトには投票の場として、スターポール(STARPOLL)とアイドルチャンプの2つが書かれていますが、報道で出てくるのはアイドルチャンプだけです。
この違いは、前年の例を見ると説明がつく可能性があります。
2025年のAAAでは、まず9月9日から18日までスターポールで「事前投票」があり、その後9月24日から10月13日までアイドルチャンプで「予選投票」が行われました。
予選と決選はどちらもアイドルチャンプで実施されています(マネートゥデイ 2025年9月9日の記事、スターニュース 2025年の関連記事による)。
2026年も同じように、9月4日に始まったのがスターポールでの事前投票、9月16日からがアイドルチャンプでの予選だったと考えると、2つの日付は矛盾しません。
ただし、2026年もこの順番だったことを公式サイトの本文では確認できませんでした。
これは推測です。
公式サイトで確認できなかったものは、ほかにもあります。
予選での得票の数え方(1人が何票まで入れられるか、アプリ内のポイントや課金で票を増やせるか)、30%と70%の合算の具体的な計算方法、そして部門ごとの得票数そのものです。
139,874票という数字は、外から確かめられる原典にたどり着けていません。
報道との差分
原典と報道を項目ごとに並べると、次のようになります。
| 項目 |
AAA公式サイト |
スターニュースの記事(10月7日) |
| 主催者 |
STARNEWSと明記 |
書かれていない |
| 投票の開始日 |
9月4日 |
9月16日(予選として) |
| 投票の場 |
スターポール・アイドルチャンプ |
アイドルチャンプのみ |
| 1位の得票数 |
確認できず |
139,874票 |
| 最終順位の配点 |
確認できず |
予選30%・決選70% |
| 授賞式 |
12月5日〜6日・高雄 |
12月5日〜6日・高雄ナショナルスタジアム |
何を選んだか:記事は男性俳優部門の1位と得票数を見出しにしています。
6部門のうちの1部門です。
何を落としたか:記事を出した会社自身が主催者であることと、9月4日に始まった投票段階のことです。
何を強調したか:見出しの「やっぱり」という言葉です。
前回の結果からの流れとして1位を描いています。
得票数については、比べるための第三者の資料が見つかりませんでした。
数字が正しいか間違っているかは判断できません。
言えるのは、「数字を出した側と、その数字を記事にした側が同じ会社のグループで、外から照らし合わせる道が公開資料の中に見当たらない」ということです。
なぜそうなったか
主催者が自社の賞を報じること自体は、珍しくありません。
日本でも、新聞社や放送局が主催するコンクールや賞を、その社の媒体が記事にするのは一般的です。
問題になるのは記事の中身ではなく、読む人が「その数字は誰が集計して誰が発表したものか」を記事の中で見分けられるかどうかです。
今回の記事に主催者の表記がなかった理由は、資料からは分かりません。
ただ構造としては、自社の賞を自社の媒体で報じる場合、主催者であることが記者や編集者にとって当たり前すぎて、本文で説明する必要を感じにくいと考えられます。
また、人気投票の記事は投票期間中に何度も出る続報の一つです。
告知の記事で一度説明した前提は、後の記事では省かれやすくなります。
投票の段階が複数あることも、日付のずれを生みます。
事前投票・予選・決選と段階が3つあれば、「投票開始」がどの段階を指すかによって日付が変わります。
公式サイトの9月4日と記事の9月16日は、どちらも誤りではなく、別の段階を指している可能性があります。
得票数を外から確かめられないのは、アプリでの人気投票がそういう仕組みだからです。
政府の統計や上場企業の決算のように、定義や集計方法が文書で公開される制度にはなっていません。
集計の記録はアプリを運営する側にあり、公開するかどうかは運営側が決めます。
読む人が確認できるのはアプリに表示された数字だけで、その数字の元になった票数や、1人あたり何票入れられるかの条件は、公開資料の範囲では分かりません。
本サイトは、誰かが意図して何かを隠したとは考えていません。
ここで示したのは、資料と記事の間にある差だけです。
分からなかったこと
男性俳優部門の139,874票について、アイドルチャンプのアプリ内の表示や公式の集計資料と照らし合わせることはできませんでした。
1人あたり何票まで入れられるか、課金やポイントで票を増やせるかも、公開資料からは確認できていません。
予選30%・決選70%の合算方法と、9月4日に始まった投票段階の正式な名前は、公式サイトの本文で確認できませんでした。
決選投票の結果は11月4日に締め切られた後に出るため、この記事では扱っていません。
出典
- Asia Artist Awards 公式サイト(主催・主管の表記、授賞式の日程、投票告知の見出し)https://www.asiaartistawards.com/ (2026年10月7日確認)
- スターニュース日本語版「やっぱりビョン・ウソク! 「AAA 2026」人気賞予選投票で最多得票..男性俳優 1位」2026年10月7日 https://www.starnewskorea.com/ja/star/2026/10/07/2026100700054794376
- マネートゥデイ「’10周年AAA 2025’、今日(9日)人気投票の事前投票開始」2025年9月9日 https://www.mt.co.kr/entertainment/2025/09/09/2025090909087211185
- スターニュース(2025年 AAA 人気賞投票の関連記事)2025年9月19日 https://www.starnewskorea.com/star/2025/09/19/2025091913113169879
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。
最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。
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