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阪神の戦力外6人、NPBの数え方なら3人になる理由

A beautiful autumn view of the emblematic monument surrounded by foliage in Taipei, Taiwan. スポーツ

秋、阪神タイガースが育成選手6人と来季の契約を結ばないと発表しました。プロ野球全体ではいう集計も出ています。ただ、NPB毎年公表している戦力外・引退選手の集計は数え方が異なります。NPBの基準を当てはめると、阪神の6人のうち対象になるのは3人です。この記事では、阪神の発表と報道の集計、NPBの公式統計を並べ、それぞれが何を数えているかを確かめます。

何が報じられたか

デイリースポーツによると、阪神タイガースは9月、育成選手の松原快投手、伊藤稜投手、アンソニー・マルティネス投手、戸井零士内野手、ジーン・アルナエス内野手、スタンリー・コンスエグラ外野手の6人に、来季の契約を結ばないことを伝えたと発表しました。ベースボールチャンネルも翌日の9月に同じ6人を報じ、見出しで書いています。外国人選手はマルティネス、アルナエス、コンスエグラの3人です。

引退では、西勇輝投手と岩貞祐太投手の引退セレモニーが阪神タイガースの公式サイトで告知されました。岩貞投手は10月、西投手は10月に実施済みです。

今回の検出元は、高校野球ドットコムが10月に掲載した12球団の戦力外・引退一覧です。リード文には、10月のソフトバンクの発表で書かれています。支配下選手の戦力外をまだ発表していない球団として、阪神・西武・日本ハムの3球団を挙げています。阪神の欄は2つに分かれています。

原典に当たる

戦力外の人数を語るとき、出どころは3種類あります。1つ目は球団の発表、2つ目は報道機関の独自集計、3つ目はNPBの公式統計です。

3つ目のNPB公式統計に当たります。NPBは4月、公表しました。対象はです。調査ページには、対象から外す選手が明記されています。いう条件です。

この定義から言えることは3つあります。第1に、NPBのは戦力外と引退の合計で、戦力外だけの数ではありません。調査ページ上では、戦力外と引退の内訳を確認できませんでした。第2に、外国人選手は最初から数えていません。第3に、同じ球団と育成選手として結び直した選手も外れます。支配下から外れたあと同じ球団と育成契約を結んだ選手は、通告を受けていてもに入りません。

同じ調査では、の進路も割合で示されています。野球関係が85.21%で、内訳はNPB関係53.25%、その他の野球関係31.95%です。野球関係以外は10.06%、未定・不明は4.73%でした。

NPBには自由契約選手の公示ページもあり、度のページがあります。確認した時点では、このページに阪神の6人の公示は見当たりませんでした。表示されていたのは、7月付の東京ヤクルトスワローズのだけです。球団が選手に伝える、NPBが出す別の手続きで、時期も違います。報道の、ほとんどが前者の通告の段階を数えたものです。

報道との差分

阪神の6人を、それぞれの集計に当てはめると次のようになります。

出どころ 阪神で数える対象 人数
球団発表 来季契約を結ばない育成選手 6人
高校野球ドットコム一覧 欄 6人
NPB進路調査の定義 外国人と同一球団の育成再契約を除いた戦力外・引退 日本人選手3人+引退2人

差は数え方の範囲から生まれています。報道の一覧は、来季に契約を結ばないと伝えられた選手を国籍に関係なく数えます。NPBの進路調査は、日本の球界で次の進路を追う対象として、外国人選手を最初から外しています。阪神の6人は半分が外国人選手なので、この差がそのまま人数に出ます。

12球団の合計にも同じ構造があります。高校野球ドットコムは、2つの数字を並べています。この差6人の内訳は、記事のリード文からは読み取れませんでした。引退を戦力外から外したのか、育成での再契約を外したのか、別の基準なのかは不明です。

年齢の書き方も媒体ごとに分かれていました。デイリースポーツとベースボールチャンネルは戸井選手を21歳とし、高校野球ドットコムは22歳としています。基準日違いで起きるずれと考えられます。ただし、各媒体の基準は記事からは確認できませんでした。

なぜそうなったか

、野球協約の条文にある用語をそのまま使った集計名ではありません。報道機関・NPB・球団が、それぞれの目的に合わせて範囲を決めて数えている言葉です。

報道の一覧の目的は、どの選手がチームを去るかを読者にもれなく伝えることです。そのため国籍で選手を外す理由はありません。通告の期間中は毎日数字が更新されるので、いう途中経過の数も記事になります。高校野球ドットコムの一覧が区切っているのも、この速報の構造によるものです。

NPBの進路調査は、セカンドキャリアを支援する施策の資料という位置づけです。外国人選手の多くは帰国や他国リーグへの移籍で日本国内の支援の対象から外れるため、定義の段階で除かれます。同じ球団と育成で再契約した選手も、所属が変わらないので進路を追う必要がありません。数える目的が違えば、同じ6人でも数字は変わります。

報道の時期も関係しています。高校野球ドットコムの記事は、阪神の支配下選手の戦力外がまだ発表されていない時点で書かれています。阪神の欄が育成と引退だけになっているのは、阪神の決定がそこで止まっているからではありません。記事が出た日に発表されていたのが、そこまでだったという意味です。阪神の支配下選手について、記事掲載後に動きがあったかは今回確認できていません。

読む側が問うときは、どの日付で、誰が、どの範囲を数えたかの3点を押さえる必要があります。この3点がそろって、はじめて数字どうしを比べられます。

分からなかったこと

阪神タイガース公式サイトの一覧では、9月付の育成6選手に関する球団発表そのものを見つけられませんでした。そのため、球団発表の内容は報道を経由して確かめています。高校野球ドットコムの差の内訳も、記事からは辿れませんでした。NPBの進路調査は、ページ上で戦力外と引退の内訳を確認できていません。分の調査はまだ公表されていないので、阪神の6人がどう数えられるかは版の定義を当てはめた推測です。阪神の支配下選手の通告の有無と、各選手の正確な年齢の基準日も確認できていません。

出典

  • 日本野球機構4月 https://npb.jp/news/detail/20260427_02.html
  • 日本野球機構 https://npb.jp/npb/careersupport2026_1.html
  • 日本野球機構 https://npb.jp/announcement/2026/pndev_released.html
  • 阪神タイガース公式10月 https://hanshintigers.jp/news/topics/info_11295.html
  • 阪神タイガース公式10月 https://hanshintigers.jp/news/topics/info_11299.html
  • デイリースポーツ9月 https://daily.co.jp/tigers/2026/09/29/0020873556.shtml
  • ベースボールチャンネル9月 https://www.baseballchannel.jp/npb/292295/
  • 高校野球ドットコム10月 https://www.hb-nippon.com/articles/18121
※本記事は報道・公開情報をもとに作成した速報であり、内容が後に更新・訂正される場合があります。最新かつ正確な情報は、一次情報や公式発表をご確認ください。

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