株式市場で「新しい金利観」という言葉が注目を集めています。日本経済新聞は、企業の有利子負債や支払利息が投資判断の指標として重みを増していると報じています。長く続いた超低金利を前提にした企業の見方が、転換点を迎えつつあるとみられています。
詳細・背景
金利がほぼゼロに近い状態が長く続いた間、借入にかかるコストは企業業績を左右する要素として、それほど強く意識されてこなかったとされています。借金の多い会社でも利息負担が軽く済むため、財務の重さが株価に反映されにくい構図があったということです。
ところが金融政策の正常化が進み、市場金利が上向く局面では事情が変わる可能性があります。借入の多い企業ほど支払利息が増え、本業で稼いだ利益を削る要因になりかねません。そのため、決算資料に載る有利子負債の残高、自己資本に対する負債の比率、そして利益で利息を何倍まかなえるかを示す指標などが、あらためて点検されるようになっていると伝えられています。
もっとも、金利上昇がすべての銘柄にとって逆風になるわけではありません。手元資金を厚く持つ企業や、貸出で収益を得る業種にとっては、受取利息の増加が追い風として働く面もあります。同じニュースでも、財務構造によって受け止めが正反対になり得るのが今回の論点だとみられています。借り換えの時期や、固定金利と変動金利の構成比まで見る動きも広がっているようです。
独自見解・考察
これは新しい指標が生まれたというより、長く眠っていた指標が再び効き始めた、と表現するほうが近いのではないでしょうか。過去20年ほどの相場に慣れた人ほど、財務諸表の読み方そのものを更新する必要があるのかもしれません。
一方で、有利子負債が多い=危ない、と単純化するのは早計だと感じます。成長のために借りている企業と、資金繰りのために借りている企業では意味がまったく違います。金利の絶対水準を追うより、本業で生み出す現金に対して利息負担がどの程度の重さかという比率で見たほうが、実態に近づけるように思います。
ネットの反応
- ゼロ金利しか知らない世代なので、正直この視点は抜けてた。勉強し直す
- 結局は昔から言われてた基本の指標に戻るだけでしょ。目新しさはない
- 持ち株の借入残高、慌てて確認しちゃった。思ったより重かった
- 金利が上がる=銀行株、みたいな短絡的な話じゃないのが面白い
- 成長投資で借りてる会社まで一緒くたに売られると迷惑なんだよな
- 個人投資家がそこまで細かく財務見るかね。結局は雰囲気で動くと思う
- 借り換え時期まで調べるのは大変だけど、確かにそこで差が出そう
まとめ
「新しい金利観」をめぐる議論は、企業の借入コストを軽視できない環境に移りつつあることを示していると考えられます。有利子負債や支払利息といった項目は、これまで注目度が高いとは言えませんでしたが、今後は銘柄を見るうえでの基礎情報になっていく可能性があります。今後の金融政策の動きとあわせて、注目が続きそうです。


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